脊柱管狭窄症を自分で改善する方法とは？

腰回りの背骨が加齢によって変形することで起こる腰椎脊柱管狭窄症は神経根型の狭窄症で、脊柱管の内部にある左右両側の神経根が圧迫されることで痛みやしびれが出る症状です。

 

残尿感や性器異常、両足の下肢のしびれなどが出る場合は馬尾と呼ばれる脊柱管の内部にある神経の束が圧迫されて起こるのは馬尾型の狭窄症で、残尿感や性器異常などの症状が一見関係ないように思われても特徴的な症状

であるため見逃さないようにするのが良いでしょう。

 

また、神経根型と馬尾型の狭窄症が併発してあらわれる

混合型もあり、混合型の場合には歩くのが困難になったり

間欠跛行の症状が出ることもあるとされています。

 

 

脊柱管狭窄症と似た症状が出る病気としては、椎間板ヘルニア

や坐骨神経痛、変形性腰椎症やすべり症などが良く似た症状が

出るとされており、自己判断で対処するよりも早めに医療機関に

受診して検査してもらうのが良いと言えるでしょう。

 

 

主な治療法としては、筋肉弛緩剤や鎮痛剤などを用いて痛みを緩和する薬物治療や、温熱療法を行ったり腰椎をけん引することで改善をはかる理学療法、圧迫されて痛みを出している神経に直接局所麻酔を注射して痛みを改善する神経ブロック注射や手術によって脊柱管そのものを広げるなどの治療法があります。

 

実は狭窄症は加齢や生活習慣など後天的な原因に

よって発症することが多い病気であるため

ストレッチを行ったり生活習慣を改善することで症状

が良くなることもあるとされています。

 

特に、脊柱管狭窄症専用のストレッチをすることで

痛みやしびれが改善されることもあるので自覚症状

がある人は一度行ってみることをおすすめします。

体操などと同時進行で行いたいこととして、血流を改善する食生活をすることも大切なこととなります。

 

血流が改善することで痛みを発している物質を排出してくれるので痛みの軽減を図るのにも効果的です。

 

その他に、除圧体操などをさらに効果的に

するためにはサプリメントなどの栄養補助食品を

摂取するのも良いとされています。

 

栄養バランスのとれた食事はもちろんのことですが、

その他にも骨や筋肉を作るのに重要なカルシウムを

始めとするミネラル分や野菜などに多く含まれる

ビタミンなどを摂取して血流を改善する栄養素を

十分に摂取するようにしましょう。

 

痛みを軽減する効果が期待できる成分としては、軟骨の原料となるコンドロイチン、そのコンドロイチンの原料となるグルコサミン、血液の循環を良くして関節痛にも有効なスピルリナや数多くの栄養素を含んでいるクロレラなどがおすすめです。

 

特にコンドロイチンはもともと体内にも存在する成分ですが、年齢を重ねるとともに徐々に減少していくために外部から摂取するのが良いとされています。

 

その他にも、筋肉を強化することで腰痛を和らげるプロテインなどのたんぱく質も良いとされています。

 

血の巡りが悪いといつまでたっても痛みが軽減されずに痛みを原因となっている物質が体外に排出されず体内に酸素も十分に運ばれないために痛みの改善が期待できません。

 

もちろん、ストレッチだけでは改善できない重度の狭窄症もありますので、その場合にはしかるべき治療を受けるのが望ましいと言えますが、日頃の生活を少し意識するだけでも改善できることもありますので、症状が重くならないためにも心がけて過ごすのが望ましいと言えるでしょう。

 

では、どんなストレッチを行うと効果的なのか考えてみましょう。

 

腰の圧迫を改善することを目的としてストレッチとしては、背中を痛めないようにマットなどを敷いてからまず仰向けになって、頭を高くして頭部に枕座布団などを二つ折り

にしたものを置くようにします。

 

両足を両腕で抱え込み息を吐きながら抱えた両足を胸まで

引き寄せ、5秒間静止します。

 

これを10回繰り返して1セットを朝、昼、おやつどき、夕方、

就寝前の一日6回繰り返していきようにするのですが、

ストレッチ中に痛みが出たり狭窄症の症状が悪化する場合

には無理をせずに中止しましょう。

 

これを継続しながら同時に体幹のインナーマッスルを鍛えると狭窄症の症状がさらに改善されて効果的ですが、実際に改善されているかを判断するには専門家の判断を仰ぐのが良いと言えるでしょう。