脊柱管狭窄症の対処法は温めること
脊柱管狭窄症とは、文字どおり背骨の中にある脊柱管という神経が通っている空間が何らかの原因で狭くなり、神経が圧迫されて腰や足に痛みや痺れが出てくる整形外科疾患です。
一人よって症状は違いますが、痛みが出て長時間歩けなくなるという症例が多いです。脊柱管狭窄症により運動不足になり、体重が増えて膝関節を痛める、という方もいらっしゃいます。
他にも、足腰の痛みにより社会活動の参加率が下がる傾向にあり、多くの場合趣味を諦めざるをえないという状況に陥ります。足に痺れが出る方も多くいらっしゃいます。痺れは長時間立っていると痺れる、就寝時に痺れてよく眠れない、という症例があります。
痺れの場合、冷房や室温などで足部や腰部に冷えがあると酷くなるという方が多いため、温めると比較的楽になります。この痺れた関しても、狭窄している場所や神経の圧迫具合で変わってきて、大腿部から足先まで痺れる方、下腿がひきつれるように痺れる方、足の先だけが痺れる方や、足の裏が痺れる方など、症状の出方は様々です。
このような足部の痺れは酷くなると歩く事もままならなくなります。痺れで歩く事も難しくなった場合には、手術療法をお勧めする整形外科が多いです。
しかし、脊柱管狭窄症の手術には賛否あり、効果の出る方と出ない方がいらっしゃいますが、足の痺れに関しては改善する可能性が高いようです。しかし、痛みに関しては残るという方が多いため、余程の重症でなければ整形外科医もそれ程勧めては来ません。痺れや痛みが歩けない程でない場合や、手術が嫌な方はコルセットが処方されます。
コルセットで腰椎の可動域を制限し、かつ腹圧を上げて体幹部を支える事で、痛みはかなり軽減されます。しかし、往々にして専門医で処方されるコルセットは幅の広いタイプが多く、呼吸や食事に影響が出やすいため、あまり好んで使う方はいらっしゃいません。
多くの場合、その後ご自分でドラッグストアなどで短いコルセットを購入されたり、掛かり付けの専門医に相談して短いタイプのコルセットを処方して貰ったりしており、その場合でもある程度の効果はみられます。
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