脊柱管狭窄症を予防するための注意点

脊柱管狭窄症を予防する注意点

年を取ると、脚にしびれや痛みを感じることがあります。年のせいだからと放置していると、中には歩くのがつらくなってくることも。

 

前かがみなら全然平気だけど姿勢をよくして歩くのがつらいとか、自転車ならすいすいなんだけど歩くのは苦手とか、また、しばらく歩くと足が重くなって歩けなくなり、しゃがんで休んでいるとまた元気に歩けるようになる、といった症状が現れたら、脊柱管狭窄症かもしれません。

狭窄症ってどんな病気?

脊柱管狭窄症とは、主に加齢によって背骨の中のトンネルが狭くなり、脊髄の神経を圧迫する病気です。

 

脊柱とは平たく言えば背骨のことですが、背骨は7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎からなっています。このうち最も狭窄症を起こしやすいのが

腰椎で、次に起こしやすいのが頸椎です。

 

それぞれの椎骨には穴が開いていて、つながった24個の椎骨にはトンネルができている状態になっています。このトンネルが脊柱管ですが、その中を通っている脊髄には、大事な血管や神経が通っており、ここを通る神経が脳からの指令を手足に伝えることで、私たちは自在に手足を動かしたり歩いたりできます。

脊柱管がなぜ狭窄するのか?

脊柱管はなぜ狭くなるのでしょうか?

 

一般的な理由としては、長年悪い姿勢を続けていたせいで少しずつ背骨の椎骨が変形してくることがあげられます。

 

デスクワークや立ち仕事等、あまり休憩をとることなく同じ姿勢を続ける毎日の積み重ねで、

長い年月骨が圧迫を受け続けると、前かがみで

やっと神経が通るような状態になってしまう危険性が高くなります。椎骨だけではなく、場合によっては骨を取り囲む靭帯や椎間板等の組織も脊柱管の中にはみ出してきて神経を圧迫します。

 

また日頃から運動不足であまり歩かないでいたりすると、背骨を取り巻く筋肉が弱くなるため椎骨等に負担がかかり、この場合も同様に脊柱管に悪影響が出る可能性があります。

 

生まれつき脊柱管が人より少し細い人も、加齢とともに脊柱管狭窄症になりやすいと言われています。また若いときに激しいスポーツをしていた人は、当時患った骨折やすべり症等が原因で、年を取ってから脊柱管に影響が出てくる場合があります。それから重い荷物を持つような仕事をしている人も、腰椎の脊柱管に負担がかかっているので注意が必要です。

原因を取り除くためには?

こうした原因を取り除くためには、まずは背骨に負担をかけない正しい姿勢を身につけることが大事です。

 

脊柱管狭窄症がある程度進行してしまった状態の人は、急に良い姿勢をとればかえって神経を圧迫するかもしれないので、その場合はまず医師に相談してからのほうがいいでしょう。

 

しかしそこまでいっていない人やそうした症状がまだ現れていない中年の人達にとって、正しい姿勢を会得することは十数年後の脊柱管狭窄症を予防するのみならず、他の病気の予防にもつながります。

 

背骨は自然なS字カーブを描くのが正常な状態で、重い頭を支えています。また歩くときにだらっとしているのは一見楽なように見えて、かえって骨に負担をかけています。姿勢をよくする方法にはいろいろありますが、たとえば、頭のてっぺんを天からつられている状態を時々イメージしながら歩いてみましょう。

 

それから、インナーマッスルを使うことも背骨のフォローに効果的です。電車の中で立っている時など、常におなかをひっこめるように意識すると、腹部の筋肉強化につながります。また歩くときには、おへその少し上あたりを脚の付け根と思って歩くと、インナーマッスルの大腰筋が鍛えられ、骨に負担をかけずに楽に歩けるようになります。さらに、座るときには坐骨を立てると上半身が整います。

 

狭窄症を予防するには生活習慣も大事!

肥満にならないようにするのも背骨にとって重要です。体重が重いと、重い荷物を体につけて歩いているような状態なので、背骨にも負担がかかります。

 

それから、筋肉がこわばっているのもよくありません。筋肉は柔軟な状態を保っていてこそ骨や靭帯、椎間板等を守ることができます。

 

柔軟な筋肉のためには冷えが禁物。

 

足腰を冷やさないように腹巻をしたり、毎日湯船につかる入浴をしましょう。筋肉を柔軟に保つには、もちろんストレッチも効果的です。ただ、あくまでも無理のない範囲で行いましょう。

 

背骨や靭帯等を強く保つには、栄養面にも注意が必要です。カルシウムやマグネシウム、リン等やビタミンDは、不足すると骨がもろくなります。また、靭帯や椎間板などの軟らかい組織にはグルコサミン、コンドロイチン等が必要です。

 

カルシウムは小松菜や小魚、牛乳等に含まれます。ビタミンDは干しシイタケにも含まれますが外をよく散歩すると日光で体内生成されます。オクラや納豆、山芋やめかぶといったネバネバ食材を常食していると関節によいですし、またサプリメントの活用を考えるのもいいでしょう。

 

ところで、脊柱管狭窄症に似た病気として閉塞性動脈硬化症があります。これは血管の病気で、同じように歩けなくなっては休んでまた歩くという症状になることがありますが、放置すると脳梗塞等を引き起こす恐ろしい病気です。両方を併発することもあるので、特に糖尿病、高血圧、喫煙習慣のある人は注意しましょう。

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